京都精華大学 見学・体験授業
高校美術専攻2年生は高大連携・制作の授業を利用して9月7日(土)に京都精華大学へ訪問させて頂きました。 1学期に訪問させていただいた時は大学説明、学内見学や在校生からの話を伺い、京都精大学についてより知ることができました。
今回は、芸術、デザイン、マンガ、ポピュラーカルチャー、人文の5学部からなる京都精華大学の学部の中から、芸術学部の日本画コース、版画コース、マンガ学部のストーリーマンガコースの3つから授業を選んで体験させて頂きました。体験授業を通して大学の授業の雰囲気や施設など、より実感することができました。
〜体験授業〜
美術・デザイン・映像専攻生
芸術学部 日本画コース
~鳥獣戯画をうちわに模写しよう~
日本画コースではうちわに墨を用いて、鳥獣戯画の模写体験をさせていただきました。はじめに鳥獣戯画について説明していただき、その後鳥獣戯画の場面があらかじめ数点ピックアップされている中から、うちわに用いるシーンを生徒それぞれが選択してうちわに薄く転写していき,そのあと墨で濃淡を試しながら模写をしました。
日本の漫画のはじまりが鳥獣戯画だといわれており、よくみると動物達がとても面白い動きをしています。普段なかなか墨で描くことはないので、熱心に生徒達は制作に取り組んでいました。
美術・デザイン・映像専攻生
芸術学部 版画コース
~オリジナルのTシャツとキラキラノートを作ろう~
版画コースではシルクスクリーン技法を用いて、オリジナルTシャツとノート作りを体験をさせていただきました。はじめにシルクスクリーンについて説明していただき、その後、各自が事前に準備していたイラストを版にました。製版には、様々な課程があり実際に先生方に教えていただきながら生徒もとりくみました。そして、版を乾燥させている間に、他の版種の工房を案内してくださいました。紙を作る工房では紙の成り立ちや素材を教えていただき、廊下に展示されている在学生の作品を見た後、シルクスクリーン工房へ戻りました。出来あがった版を前に先生からの説明の後で、Tシャツ、ノートへと一気に刷り上げていきます。各自、とても真剣な面持ちで取り組んでいました。ノートには、さらに特別な箔をアイロンで熱転写し、キラキラに仕上がりました。出来上がった自分だけのオリジナルTシャツとノートを前に生徒も満足の様子でした。
イラスト・マンガ・アニメ専攻生
マンガ学部 ストーリーマンガコース
〜四コママンガからストーリーマンガをつくる〜
ストーリーマンガコースでは萩原征弥先生からストーリーマンガの作り方を教えてもらいました。授業中に課題として描いた四コママンガを精華大学でストーリーマンガに作り変える授業をしました。四コママンガからストーリーマンガを作ることは簡単そうに見えて困難でした。起承転結がよく分かるのが四コマでそれに、より詳細な説明を加えることでストーリーマンガに変化していく等、ストーリーマンガと四コママンガの特性、面白さについて教えていただきました。四コママンガからストーリーマンガに構成していくにあたって何処にどのようにオチを持ってくるか、又四つのコマの中のどのコマを大きく使うのか、丁寧に教えてもらいながら制作していき、授業の最後には数名出来上がった生徒が萩原先生に講評していただきました。
この場をお借りして、この日を設けてくださった京都精華大学入試課の方々、ご指導してくださった教授をはじめ、皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。